【SPring-8】引張変形中の金属材料その場X線回折測定
鉄鋼・非鉄金属材料の開発、特に変形挙動メカニズムを研究対象としている研究者の方を対象に、X線回折・散乱IビームラインBL13XUにおいて引っ張り変形中の金属材料その場X線回折測定技術の研修会を行います。
本測定技術は、X線回折プロファイル解析による金属多結晶組織中の転位密度評価技術に、放射光を活用した時分割X線回折測定を応用することによって、引っ張り変形における金属構造材料中の転位密度変化のその場観察を実現するものです。SPring-8のBL13XU、BL19B2では、近年この技術の利用環境(広い回折角の測定範囲を確保する1次元検出器を備えたX線回折計、試験片に引張変形を印加する引張試験機)が整備され、多数の利用事例が創出されつつあります。
本研修会では、Williamson-Hall法等のX線回折プロファイル解析技術の基礎に関する座学、参加者持ち込み試料を用いた測定実習と簡単なデータ解析実習を通じて、本測定技術を用いた金属材料の変形挙動解析実験について理解することを目的とします。
実施ビームライン:
大型放射光施設SPring-8 蓄積リング棟 BL13XU
日時:
(予定)2024年2月6日(火)9:00 ~19:00(実習完了次第終了)※ビームタイム日程調整により、開催日変更の可能性あり
対象:
金属材料の変形挙動を研究対象とする研究者で、本技術を利用したSPring-8利用実験の経験がなく、本技術の利用に興味のある方。
実験室装置による引張試験等の金属機械特性評価技術の知識のある方が望ましい。
詳細は以下をご確認ください