パルス中性子によるミクロ構造評価・解析技術研究会
パルス中性子によるミクロ構造評価・解析技術研究会 開催案内
-高分解能イメージングと超小角散乱に基づくマイクロメートルスケール物質科学の新しい展開-
日 時: 2025年9月29日(月)9:30~17:30
会 場: 秋葉原 UDXカンファレンス Room D(東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX 6F)
https://udx-akibaspace.jp/conference#access
参加費: 無料(参加をご希望の方は事前登録をお願いします。)
主 催: J-PARCセンター
共 催: (一財)総合科学研究機構(CROSS)
概要: 近年、実生活で活用されるデバイス/材料の特性や機能の発現・付与において、原子・分子スケールやナノメートルスケールよりも大きな空間スケールの構造が注目されています。たとえば、材料中の組織構造や不均一性、高次構造やその複合的な構造のように、幅広い空間スケールに亘る構造が連携することで機能が発現、もしくは逆にそのような構造の形成によって機能が消失することがあります。このような数µmから数10µmにおよぶ空間スケールの構造(ミクロ構造)によって顕在化する機能の発現メカニズムや挙動を理解するためには、µmスケールの領域にフォーカスした構造評価・解析が不可欠です。特に、現在の社会的課題であるグリーントランスフォーメーション(GX)、カーボンニュートラルの実現において重要な水素やリチウムといった軽元素が関連する現象の理解には、中性子による解析が期待されています。そこで、J-PARCでは、パルス中性子を用いた高分解能中性子イメージングと小角散乱・極小角散乱に基づくマイクロメートルスケール物質科学の新しい展開を目的として、これらの実験を実施するための新しいビームラインを物質・生命科学実験施設のBL13に建設する計画を進めております。
本研究会では、この新設ビームラインの概要と実用化する実験技術を紹介するとともに、新設ビームラインにおいて実施するサイエンスの候補として、高分解能中性子イメージングと中性子超小角散乱を活用した研究、そしてGX、カーボンニュートラルに関連して、蓄電池分野と燃料電池・水電解技術の研究開発からの要請についてご講演いただきます。そして、総合討論では、新設ビームラインの実現に向けて、期待する装置性能や展開するサイエンスについて議論いたします。
ご興味を持たれた皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。
プログラムの詳細は添付の開催案内ならびに以下のwebサイトをご覧ください。
URL: https://neutron.cross.or.jp/ja/events/250929